膝に関しては非常に多くの疾患があります。ここでは代表的なものを挙げていきます。

♦♦変形性膝関節症♦♦
主に膝の内側が痛む症状です。加齢による関節（骨）の変形を伴い、膝の腫れや水が溜まることも多いです。
キーワード「膝の内側が痛い」「痛くない側と比べて膝が腫れている」「段差の昇り降りで痛む」

♦オスグッド・シュラッター病♦
膝のスポーツ障害で、運動を頑張る男の子に多い症状です。成長期に起こるので成長痛の一種ともみなされますが、だからと言って放置していいわけではありません。
キーワード「膝を曲げると痛い」「しゃがめない」「成長期の男の子」

♦♦ジャンパー膝♦♦
膝のスポーツ障害です。小中学生に多く、その名の通り跳躍競技をする方に多く出ます。ただ、そうでない方でも普通に出ます。
キーワード「走る、ダッシュ、ジャンプで痛い」「膝を曲げると痛い」

♦♦棚障害♦♦
膝の内側の「滑膜ひだ」という部分が炎症を起こして痛みが生じます。スポーツをするお子様に多い症状です。
キーワード「立ちしゃがみで膝がポキポキ鳴る」「お皿の内側が痛い」

♦♦半月板損傷♦♦
膝のクッション材である半月板を損傷してしまう症状です。怪我で痛めることもありますし、負担がかかって徐々に損傷していく場合もあります。
キーワード「階段の昇り降りが痛い」「痛くて曲げられない」「膝がロックする」

♦♦その他の膝の疾患♦♦
長脛靭帯炎、鵞足炎、膝の靭帯損傷、膝蓋骨前滑液包炎

♦♦膝のO脚・X脚♦♦
O脚やX脚は外見上の問題だけでなく、将来的には膝の痛みを引き起こしやすいです。
キーワード「膝と膝の間に空間がある」「歩くと膝の内側同士がぶつかる」

♦♦変形性股関節症♦♦
股関節の骨がつぶれることで痛みが出る症状です。
キーワード「女性に多い」「ももの付け根（前面）が痛い」

♦ペルテス病と単純性股関節炎♦
どちらも小児の股関節の疾患です。特に原因もなくびっこを引いたりします。鑑別診断が必要です。
キーワード「未就学時の幼児」「びっこを引いて歩く」「ももの付け根（前面）が痛い」