子どものかかとの痛み(シーバー病)

小学校高学年くらいの成長期になると、かかとの痛みは活発な子供によく見られます。

運動をすることで、ふくらはぎの強い筋肉がアキレス腱を介して間接的に子供の骨の弱いところを引っ張っています(下図)。このことで、かかとの骨が剥がれて痛みが出てくるのです。中には、歩くだけでも道路にかかとをぶつけている状態になり、痛みが出てくることもあります。これらの痛みを「シーバー病」といいます。

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☆どんな症状なの?

10歳~12歳位の男の子に多く、熱心に運動をしている子に出やすい症状です。最初は運動後だけに痛みが出ることが多いですが、我慢して運動を続けているうちに、運動時はもちろん、日常生活でもびっこを引いて歩くようになります。腫れはあまりなく、外見から見るだけでは分かりません。

 

 

☆成長痛だから我慢するしかないの?

一応成長痛に分類されますが、我慢を強いて放置していいものではありません。そのままにしておくと小学生のうちはずっと痛いまま、などということにもなりかねません。

 

☆何が原因なの?

もちろん激しい運動が原因ですが、それだけではありません。シーバー病になるお子さんは、アキレス腱やふくらはぎの筋肉が硬かったり、普段からの姿勢が悪かったりすることが多いのです。この部分を改善しないと、休んで一時的に良くなっても運動を再開するとまたすぐに痛みが出ます。

 

 

☆治療法は?どれくらいで治る?

ふくらはぎのマッサージ、インソールの装着等いろいろありますが、この症状は受け身になって治療を受けているだけではなかなか治りません。ストレッチや体操、姿勢の改善等、自分でケアをすることで早く治っていきます。

治るまでの期間は症状の強さや本人の努力(セルフケア)にも左右され、かなり幅が出ます。早ければ2~3週間、長いと何か月もかかります。