腰痛症(腰の筋肉の痛み)
☆腰痛の原因は様々、治療方法も様々
現代病とも言われる腰痛、全く痛くない人の方が少ないでしょう。
しかし治療となると現在は色々な情報があふれすぎていて、一般人にはどのやり方が正しいのかわからなかったりします。それもそのはず。腰痛には「コレをやれば解決!」みたいな万能な方法はありません。その人固有の原因(仕事、体質等)や痛みの場所に違いがあるので、施術・リハビリも違ってきます。
☆YouTubeの運動はどう?
結論だけ言うと「試しに少しだけやる分にはいいが、やりすぎないで」です。
何度も言いますが、腰痛には「これ一本でOK!」みたいなやり方は存在しません。もしかしたら貴方の腰痛には合わない運動かもしれません。良くならないので強めに体操したり、沢山やったりして、症状を更に悪化させる患者さんが非常に多いです。
(YouTubeの運動自体は良いものも多いので私も参考にすることはあります)
☆どんな治療をしますか?
当院での施術は主に以下の通りです。
◎電気治療(干渉波)
筋肉を緩める効果
◎JRC
関節可動域を回復させる関節矯正
◎個別の電気治療(Hi-voltage、微弱電気治療器、レーザー等)
治癒促進、筋肉を更に緩める効果、神経痛の緩和
◎マッサージ
リラクゼーション効果、筋緊張緩和
◎リハビリや運動指導
症状や生活スタイルに合わせて自宅で出来る体操や処置を指導
☆リハビリ運動の1例を紹介
例としてマッケンジー体操というものを挙げておきます。これは主に腰が伸びない、反らせない患者さんにやってもらう運動です。
(1)初心者向け、全く反らせない人向け
痛みが強く、反らせない人はまずうつぶせから始めます。5~10分程この姿勢で過ごします。数日続けてみて楽にできるようになれば(2)へ
(2)中級者向け(一般的にはここから)
肘を床につけて状態を起こします。リラックスが大切なので、息を吐き、力を抜いておなかを地面につけるようにしましょう。1分間×2~3回やります。楽にできるようになったら(3)へ
(3)上級者向け(いきなりこれにチャレンジしないでね)
手をついて上体をさらに起こします。やはりリラックスが重要です。背筋を使わずに腕だけで支え、おなかは地面につけましょう。うつぶせ⇔反らす、を繰り返し10回程。10回目は数秒間保持しましょう。
※マッケンジー体操は色々な反応が出る場合があります。対処法を書いておきます。
◎足に神経痛や痺れが出る
→運動の強度が強い。軽い段階から始めましょう
◎骨盤あたりに痛みが出る
→リラックスしきれていない。息を吐いて力を抜きましょう
◎背骨や腰骨に痛みが出る
→正しい反応です。むしろ回復に向かう良い兆候で、継続することで痛みが改善するのでそのまま続けましょう。